
低コスト、最低賃金で採用できる人材が欲しいと考えている経営者の方も多いのではと考えます。
安い給料でも、人並み以上に働いてくれるのであれば、これほどいいことはありません。
今回は、低コスト、安い給料、最低賃金でも働いてくれる人材はどのように採用するのかを考えてみます。
労働基準法での扱い
労働基準法では、各都道府県の最低賃金以上の給与で従業員を雇うよう記載があります。
最低賃金とは、各都道府県ごとに異なる時給換算での賃金となります。例えば、ある県では最低賃金は時給700円だった場合、一か月分の給与を勤務時間で割った時に、1時間当たりの給与が700円以上でなければなりません。
これは、アルバイトやパートで雇用した場合でも同様です。給与分について適用されますので、基本給が安すぎる場合は最低賃金以下で雇用したことになります。
時間外手当などの給与を支払う場合、きちんと残業時間に関する記録を残す必要もあります。
就労規則などもでも、賃金に関することは記載して労働基準監督署などに届け出なければなりませんので、ここで最低賃金以下であった場合、就労規則を受理されないなどの事態が発生します。
いくら安い賃金で雇用したいと考えていても、最低賃金の基準があることを認識しましょう。
どうすれば安い給料の人材を雇えるか?
では、次に最低賃金で雇える人材について考えてみます。
最低賃金で雇う場合、まず求人を出さなければなりません。しかし、時給で最低賃金を記載しても、高校生でもなかなかアルバイトとしてくることは難しいでしょう。
それだけ、人材募集する場合、困難を極めると考えられます。
しかし、高い給与を出したいと考えていても、売り上げなどの関係上それが叶わないこともあります。資金のないところから、高い給与を支払うことは到底できないことは経営者としても真っ当な判断であると思います。
しかし、実際には人材が集まらなかった場合、どのようにすればよいのでしょうか?
そんな時には外国人技能実習生の採用をすることで課題は解決に進むでしょう。
外国人技能実習制度について
外国人技能実習制度とは、中国や東南アジアなどの発展途上国より、2年などの期間限定で技術習得を目的に就労する人たちを受け入れる制度です。
外国人技能実習生受け入れ機関により、審査を通った実習生が各企業へ派遣され、就労を通して実習を行う制度のことです。
農業や工業など様々な専門職の実習生がありますので、各機関に相談するとよいかと思います。
東南アジアなどの発展途上国では、日本円での給与をもらえば為替の関係でとても高額となる国もあることから、最低賃金であっても良く働く技能実習生が評判を呼んでおります。
フィリピンの外国人技能実習生について
多くの国の外国人技能実習生が、日本で働いていますが、フィリピンからの外国人技能実習生も、低コストで雇用できる人材であることを挙げられます。
フィリピン人は南国気質の親切な人が多く、母国での生活が貧しいため日本に来て働きたいと考えている人も多いです。
明るく親切な人柄が多いフィリピン人ですので、介護などの職業などでも活躍しています。
また、観光業が盛んな地域もあり、ホテルなどの観光業などへも適用できるものと思われますが、外国人技能実習制度は観光業への適用は、まだ認められていません。
これが解禁となった場合、ホテルでのサービスなどでフィリピン人が活躍する日が近いかもしれません。
建設などそれ以外の業種でも明るいフィリピン人は、職場のムードメーカーとなると考えられます。
こんなフィリピン人でも、家が貧しいために日本に来ていることは忘れてはいけない事実です。
そうした事実を踏まえて、よく働く外国人技能実習生には敬意を表することで、良い関係が保てるのではと思います。
戦力として外国人技能実習生を雇うのであれば、その雇用までに通ってきた背景についても理解してあげることが重要で、それによって、相互の理解が深まるのではと思います。
外国人技能実習生の活躍によって売り上げが上がった場合
外国人技能実習生の活躍によって、低コストでの労働が功を奏し、売り上げが上がったとします。その場合、最低賃金での雇用契約であっても、いくらかボーナスを出してあげましょう。
それによってモチベーションアップにもつながり、技能実習生のやる気が増加すると考えられます。
外国人は日本人と違い、労働は賃金によるモチベーションの割合が高いと言われています。
今は業績が悪く、最低賃金でしか雇用できないけれども、頑張ってもらえれば賃金上昇が見こめると思えば、やる気を出して仕事に精を出してくれるはずでしょう。
最低賃金で働いてくれる労働者は現状、外国人技能実習生しかいないというのが現状です。
そんな彼らのおかげで、業績回復した場合は、感謝をすることを忘れないようにしましょう。
外国人でも理解し合える
外国人技能実習生であっても、ギブアンドテイクはとても重要です。
最低賃金で働いてもらっているのですから、それに最大限経営側も応えるようにしましょう。
外国人技能実習生の要求に100%応えることは不可能だとしても、労働環境の改善などできる限りのことはするようにしましょう。
低コスト、最低賃金で働いてもらっている経営者側からの恩返しであると感じます。
また、母国のことを聞くというのも相互理解の一つです。
母国に残した親のことなど、実習生には心配ごとも沢山あります。そうした悩みを、休憩時間の雑談などで話をするというのも一つの実習生ケアの一つになります。
そうした心配事を聞き、実習生は話すことで、気持ちが楽になります。
このようなケアをすることで、最低賃金以上の労働意欲が湧いてきます。
また、受け入れる会社にとってもいい国際交流となり、この国の人は自分たちとは違うけれども、心配することは同じだということが分かります。
外国人技能実習生を通した国際交流も、あなたの会社にとっていい効果をもたらすことでしょう。
低コスト、最低賃金で雇うということ
低コストで雇用できて、期待以上の働きをしてくれる人材は、経営にとってこれほどいいものはありません。
しかし、従業員はものではありませんので、従業員のケアもしていかなければなりません。
現在、最低賃金で働いてくれる人材は外国人技能実習生しかいないというのは事実です。そんな苦肉の策で採用した実習生も、活用の仕方次第では最低賃金で働く以上の効果を発揮してくれるはずです。
外国人技能実習制度を利用して、良い人材を採用しましょう。
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